マネジメントに関する書籍を読んでいて、目に留まった一説です。
~いかに知識があり、聡明であって、上手に仕事をこなしても、真摯さに欠ける者は組織を破壊する。組織にとって最も重要な資源である人を破壊する。組織の精神を損なう。成果を損なう。(中略) 範とすることのできない者を高い位置に就けてはならない~
引用:『経営の真髄』2008年、P・F・ドラッカー著、ジョセフ・A・マチャレロ編
「真摯さ」の原語は"integrity"。著者は1946年の『企業とは何か』で、それを「組織における人間においてなくてはならない資質」としました、一義的に確定するのは難しいのですが、おおむね「裏表のなさ」「精神的一貫性」といったものを指し、わかりやすくいうと「清廉潔白で卑怯なことをしない」といった意味になります。そしてこう続きます、「真摯さ」は、自らのものであって、自らのもでない。生み出された時点では自らのものであっても、社会的なもう一つの意味が与えられたとき、いわば公的な「世のため人のためのもの」と。
引用:『真摯さ』ドラッカー学会:http://drucker-studies.com/words/2145.html
真摯さは実践によって身に付けるもの。日々、自らをふり返りながら...。