国内だけでなく、海外からも、このところ毎日のように豪雨や洪水、山火事など、自然災害のニュースが届きます。「想定外」という言葉を耳にすることも多くなりました。
被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
こうしたニュースに触れるたび、改めて考えさせられるのが、「もしもの時に備えること」の大切さです。災害に限らず、私たち歯科衛生士の仕事にも「もしも」はあります。診療所で日々の業務にあたっているとき。いつもとは異なる環境でスポットワークに従事するとき。あるいは、専門職として災害支援やボランティア活動に参加するとき。
どれほど注意を払い、誠実に業務を行っていても、予期しないアクシデントが起こる可能性をゼロにすることはできません。
歯科衛生士の業務は、時代とともに専門性が高まり、その活躍の場も広がっています。
それは大変喜ばしいことである一方、専門職として担う責任もまた、大きくなっているということではないでしょうか。
日本歯科衛生士会に入会すると、会員を対象とした歯科衛生士賠償責任保険制度を利用できます。歯科衛生士という専門職の業務特性を踏まえた補償があることは、さまざまな場で安心して業務に従事するための、大切な支えの一つだと思います。
「もしもの備え」は、自分を守るためだけのものではありません。患者さんを守ること。
一緒に働く仲間や勤務先を守ること。そして、専門職として責任ある仕事を続けていくことにもつながります。
組織団体の存在や役割を知れば知るほど、専門職にとってなくてはならないものだと感じます。研修や情報提供、職能の向上、社会への働きかけ、そして、このような「もしも」のときの支え。普段は意識することがなくても、一人の専門職だけでは担いきれないものを、組織という力で支えてくれます。
私は、専門職として組織団体に所属するということは、その資格に、もう一つ「誇り」を纏わせてくれることだと思っています。資格を持っているだけではなく、その専門職の未来をともに考え、支え合う仲間の一人であること。
皆さまも「もしも」に備えることから、そんな専門職としてのあり方についても、少し考えてみませんか。